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豊田合成、「e-Rubber」を用いた手術訓練シミュレータの開発・普及に向けて イービーエム社とコラボレーションを開始

11月8日

 豊田合成株式会社(本社:愛知県清須市、社長:宮﨑直樹)は、医療機器開発を行う早稲田大学発のベンチャー企業であるイービーエム株式会社(本社:東京都大田区、社長:朴栄光)※1との間で、「e-Rubber」※2を用いた手術訓練シミュレータの開発・普及に関する協働活動契約を締結しました。

 医療の現場では手術の高度化に伴う安全性の確保の重要性が増しており、特に若手の医師の技能向上に向けて、ヒトの臓器などの触感や動きをより正確に再現した手術訓練シミュレータが求められています。

 当社は高分子系の専門メーカーとしてのノウハウを活かして開発中のe-Rubberの技術と、イービーエム社が積み上げてきた手術訓練シミュレータ開発の知見を組み合わせることで、よりリアルなシミュレータを実現するため、同社との連携を決定しました。

今後、e-Rubberの多様な用途の可能性を医療分野で活かすべく、製品開発やマーケティングなどあらゆる領域でイービーエム社と協調して活動し、医療技術の進化に貢献していきます。

※1 イービーエム株式会社2006年大田区創業。大学発ものづくりベンチャー企業として、心臓外科領域を中心に、シミュレータの開発、トレーニングシステムの構築を国内外で手がけている。主な製品である冠動脈バイパス手術訓練シミュレータ「BEAT」「YOUCAN」(ヨウカン)は、国内の心臓血管外科施設の約7割で導入。米国、欧州、アジア諸国への販売実績も有する。福島駅前に開設した自社の手術トレーニングセンター「FIST」(福島県福島市)を中心に、手術実技トレーニングの国際標準化を目指して、ハードとソフトの両面から、医師たちとの緊密な連携体制のもと開発を進めている。

※2 豊田合成は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」の委託業務の成果を活用して「e-Rubber」の開発を進めています。当社はNEDO開発で得た知見を基盤として、少子・高齢化社会を支える次世代の各種ロボットや産業機器、自動車、IoTなどに対応した新デバイスとしての事業化に向けた開発を加速させていきます。

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