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見える化推進し、企業体質強化

【インタビュー】中田エンヂニアリング社長内藤定明氏、メンテナンス需要の拡大はかる

その他 2017-04-11


 タイヤ製造設備・機械を主力とする機械メーカーの中田エンヂニアリング。16年度は機械需要の低迷により減収したが、コスト削減効果により利益は確保した。内藤定明社長に16年度(12月期)の業績概要と17年度の業績計画、企業体質強化の取り組みなどについて聞いた。

 ■16年12月期業績
 16年度は国内・海外とも新規設備投資や設備拡張などの案件が少なく売上高33億円で前期比45%減と、前期実績を大きく下回った。しかしコストダウン効果や、本業以外の不動産収入などにより利益を確保することができた。生産管理の徹底や機械設備の工期短縮、設計のシンプル化・標準化などに取り組んだことで、損益分岐点が下がり、売上高が減少しても利益を確保することができた。

 ■海外販売の状況
 海外はピークだった14年度売上高に比べ3分の1程度に減少した。中国市場での新設・拡張案件が極端に少なく、受注が減少した。米国政府による中国製タイヤへのセーフガード発令以来、中国国内のタイヤメーカーの設備投資が止まり15年、16年と2年連続で中国市場での販売が減少している。

 中国には大小合わせて数100社のタイヤメーカーがあるといわれている。タイヤ需要が活況だった時期は、こうした多くのメーカーが一斉に設備投資したことで、タイヤ用機械設備の需要も飛躍的に伸びたが、一旦、需要が減退するとまったく受注がなくなってしまった。中国政府も増えすぎたタイヤメーカーの淘汰を進めているようだ。今後、生き残った優良なタイヤメーカーが、事業拡大に向けて設備投資を活発化させることに期待している。

 ■国内販売の状況
 国内は新設や拡張案件が少なかったことで、設備更新の取り込みに注力したが、売上高が3割ほど減少した。

 ■17年12月期業績計画
 売上高40億円を計画している。現時点での受注状況を見ると半年先まで確定しているが、ほぼ前年並みといえる。今期も、新設や拡張などの案件は少ないと思われるが、計画達成に向けて、設備更新やメンテナンスに力を入れていく。各メーカーの工場にこまめに出向き、設備の改善提案やメンテナンス需要の掘り起こしを図っていく。

 海外は当面厳しい状況が続くと思うが、国内よりもまだ需要開拓の可能性は高いので、今後も積極的に営業展開していく。

 ■外注先の確保
 タイヤ機械・設備の需要が減少すると、機械メーカーである当社はもちろんのこと、シリンダーなど鋳物メーカーやローラーヘッドの加工メーカー、スクリュー加工メーカーなど部品メーカーも大きな影響を受ける。こうした部品メーカーは中小零細が多いため、仕事が途絶えると倒産や廃業が増えてくる。また後継者がいなくて廃業するところも多い。倒産や廃業により、部品供給が途絶えると当社も困るので、取り引きする部品メーカーの確保には苦労している。機械設備メーカーにとって優良な部品メーカーを多く抱えることは重要で、これが生産の効率化にも影響する。

 ■企業体質を強化
 受注案件が少なく、生産現場に余裕のあるこの時期を活用し、会社の体質強化に取り組んでいる。そのひとつが、2年ほど前から推進している工場の見える化だ。ユーザーから発注を受けたのち①設計部門で設計・出図する②その図面をもとに、調達部門が部材をオーダーし納期を確認・フォローする③そのスケジュールにそって、製造部門が組立を開始し、検査・試運転を行って、出荷するという一連の工程を、すべてデータとして取り込み、パソコンやタブレット端末で進捗状況を素早く確認できるというシステムを構築している。これにより、工程における抜けや漏れを防止し、納期遅れなどの問題を解消する。また在庫状況の見える化も実現させていく。

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