賃上げ要求、平均5,457円、1.89%
ゴム連合春のとりくみ、要求額が昨年下回る
その他 2017-03-13
ゴム連合(春日部美則中央執行委員長)の2017春季生活改善のとりくみで、大手ゴム企業を中心に労組側からの要求が概ね出揃った。ゴム連合の聞き取りによる調査結果では全58組合中52組合が要求を提出した。賃金の要求額を見ると、単組、業績により差異はあるが、全業種平均で見ると昨年を800円ほど下回っている。
賃金については、42組合の平均引き上げ額(加重平均)が5,457円、率にして1.89%。昨年に比べ金額で800円程度減額した。「35歳標準者要求(35P)」で見ると、35組合の平均が5,456円、2.01%で昨年に比べ400円程度減額している。
一時金については、38組合の平均要求額が、加重平均は150万3,083円、5.06カ月、単純平均が115万4,202円、4.28カ月。加重平均、単純平均とも昨年に比べ減額した。
賃上げ要求を業種別に見ると、タイヤではブリヂストンが5,600円、住友ゴムは5,500円、横浜ゴムが5,000円、東洋ゴムは4,100円を要求(4社とも35P)。4社とも昨年並みの要求額となった。賃金改善については、横浜ゴムは要求しているが、他の3社は要求していない。
工業用品や自動車部品では、住友理工が賃金改善分として500円を要求。バンドー化学は3,000円(35P)、三ツ星ベルトが5,414円(賃金改善分含む)、イノアックが8,200円(35P、賃金改善分含む)、西川ゴムが1万1,815円(同、同)、ニチリンが6,025円(同、同)要求した。このうち昨年より要求がアップしたのはイノアックと西川ゴム。
一時金は、ブリヂストンが173万円で前年並みの要求。住友ゴムが156万円+業績配分、横浜ゴムが142万円+α、東洋ゴムが5.0カ月を要求。4社とも昨年より要求額が下回った。
工業用品では、住友理工が4.849カ月、三ツ星ベルトが150万円、バンドー化学が業績連動、イノアックが5.0カ月、西川ゴムが5.4カ月。三ツ星とイノアック、西川ゴムは昨年より要求がアップした。
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