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「未来とともに前進へ」

日本ゴム工業会、創立70周年記念式典を開催

その他 2021-06-28

会場風景


 日本ゴム工業会(池田育嗣会長=住友ゴム工業会長)の創立70周年記念式典が6月25日、東京・大手町の経団連会館の経団連ホールで開催された。当日は2021年度定時総会も行われ、コロナ禍の開催だったが会員企業およびゴム関連団体から合わせて70人が出席し、うち23人がリモートでの出席となった。式典で池田会長は「当会では10周年ごとに記念式典を行ってきたが、50周年、60周年以降もさまざまな出来事があり、ゴム産業はこれまで幾度となく困難を克服してきた。これからも会員企業からの変わらぬご支援、ご協力をお願いするとともに、未来とともに前進していきたい」とあいさつした。

コロナ禍でリモート参加も

 創立70周年記念式典は当初昨年10月に開催の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大によって同日まで延期。規模も縮小し、懇親会は中止しての開催となった。

 式典は池田会長のあいさつに続いて、来賓として藤木俊光経済産業省製造産業局局長があいさつに立ち「新型コロナの感染拡大が1年以上経過している中、ゴム産業界の皆様方にはグローブの提供をはじめ、医療、生活物資の提供や確保、そしてテレワークの推進などさまざまな形でご協力を得ており、この場を借りて御礼申し上げたい。

来賓の藤木俊光経済産業省製造産業局局長


 日本ゴム工業会においては1950年の設立以来、70年にわたり、ゴム製品の製造技術の向上、品質管理や人材育成などを推進されてきた。特に標準化の分野においては精力的な活動をされている。日本ゴム工業会には事務局を務めていただき、ISOのゴム製品分野において6年連続で標準化事業表彰を受賞されている。また、国際的な人材育成においても2003年から2017年にかけてミャンマーの天然ゴム加工産業品質向上のための専門家派遣事業において日本ゴムトレーディング協会の協力のもと実施していただいた。この支援によって、ミャンマーのゴム協会ラボラトリーがIRAの認証を取得するに至るなど、成果を上げている。これら多方面に活躍頂いた日本ゴム工業会関係者の方々には心から敬意を表したい。今後もゴム業界の皆様と私ども経済産業省は手を携えて将来に向けてチャレンジしていく決意であるということを改めてお伝え申し上げたい」と語った。

 続いて、永年在任役員表彰と2020年度の叙勲・褒章受章者の祝賀が行われた。

 永年在任役員には在任40年以上を対象者とし、木村勝昭東海興業ホールディングス取締役名誉会長がリモート出席し、感謝状が事務局から披露された。

2020年度春の旭日双光章を受章した早川氏(左)と池田会長


 また、2020年度の叙勲・褒章受章者に対しては、春の旭日双光章を受章した早川雅則早川ゴム取締役会長に池田会長から記念品が手渡された。同じく春に藍綬褒章を受章した荒島正豊田合成元取締役社長は都合により欠席となったため、後日記念品が贈られる。

 叙勲・褒章受章者を代表して、早川氏があいさつに立ち「このたびの叙勲は広島県の労働委員会の使用者委員として12年間労使紛争の解決に取り組んできたものに対するものだ。労使紛争に共通していることは労使双方のコミュニケーション不足によるものが大きく、私はこれを改めて学んだ。皆様も労使間でのコミュニケーションを取るようにしていただきたい」と語り、感謝の気持ちとした。

池田会長あいさつ 「未来とともに前進へ」

あいさつする池田会長

 本式典は当初昨年10月に開催の予定だったがコロナ禍で延期、規模の縮小を余儀なくされた。しかし、本日開催できたことを大変嬉しく思う。

 さて、当会は昨年の7月20日に創立70周年を迎えた。戦後5年が経った混乱の残る1950年、経済統制がようやく解除された年に恒久的主要団体として設立された。以来ゴム工業も日本経済の発展とともに成長を遂げてきた。オイルショックやリーマン・ショックなど幾多の苦難があり、その道は決して平坦なものではなかったが、その時代の先輩、個々に参集いただいた皆様の知恵や勇気、行動力により多くの困難を乗り越えて成長してきた。

 近年においてはSDGsの対応が求められ、自動車産業ではCASEという言葉で表せるように100年に1度と言われる変革期を迎えており、ゴム産業も変容していかねばならない。ゴム業界としてカーボンニュートラルをどう実現していくのか、どう取り組んでいくのかが大きな課題となっている。これまで経験したことがないような大きな変化が始まっている。しかし、一方でこうした変化が我々の考え方、取り組み次第では自社、引いてはゴム産業全体に大きな恩恵も及ぼしてくれると考えている。

 2014年に一般社団法人へ移行し、新たなスタートを切ったが、いま一度ゴム工業の発展に資する調査研究と対策の推進に当たるという本来の使命に立ち返り、心を新たに邁進していきたい。

 最後に会員企業の変わらぬご支援、ご協力をお願いするとともに、未来とともに前進していくことを祈念してあいさつとさせていただく。

(次ページ:日本のゴム工業の発展に寄与)

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