清水会長「不確実の時代こそゴムの可能性追求」
日本ゴム工業会、第35回幹事会を開催
工業用品 2025-06-09
日本ゴム工業会(清水隆史会長=TOYO TIRE社長&CEO)は6月6日、経団連会館(東京都千代田区)で第35回幹事会を開催した。

あいさつする清水会長
当日は幹事会の前に2025年度定時総会が行われ、山内孝夫氏(ヤマウチ社長)を監事に追加選任、福田正彦氏(丸五社長)を幹事に補充選任した。
幹事会では冒頭、清水会長が概略次のようにあいさつした。
「会長に就任して3年、世界は経済優先の時代から政治中心の時代に変わったことを痛感している。現段階では、トランプ関税をめぐる各国との交渉が決着していないため、世界経済の影響を想定することはできない。ただ、トランプ関税により自動車産業を中心とした対米輸出の減少と世界的な景気後退に対する懸念が強まっている。
現下の世界情勢では、持続可能な社会の達成というSDGsの理念は後退し、代わって世界の分断をもたらす反グローバリゼーションがメインストリームになりつつあるように思われる。しかし、SDGsの原則が引き続き重要であることは変わらない。ゴム製品・製造業会は、激動の時代にあっても、原理原則に立ち返り、常に変わらない価値を追求する姿勢が必要だ。不確実な時代だからこそ、不変の価値を持つゴムという素材の可能性を追求し、革新的な製品を提供することで、企業として、業界として社会的責任を果たすことが求められている。私の会長としての任期は残り1年となったが、当工業会がこれからも会員各位のお力になれるよう、より一層積極的に活動に取り組んでいきたい」
続いて、委員会報告に入り、①ゴム製品の生産および輸出入概況②最近の資材動向③労務委員会関係事項④講演会の開催――について報告が行われた。
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