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中国の新型肺炎に関する影響

現地日系ゴム関連工場が徐々に生産再開

その他 2020-02-10

 新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、当局の方針に従い2月9日まで操業を停止していた中国の日系ゴム関連企業の工場が、再開に向けて徐々に動き始めた。2月10日時点の動向は次の通り。

 ブリヂストンは、新品タイヤを生産する4工場(瀋陽、天津、無錫、惠州)の生産再開を延期することを決めた。従業員の確保が難しいためで、数日から1週間をメドに再開を検討している。武漢工場については、従来と変わらず14日の再開を予定している。

 住友ゴム工業は、タイヤを生産する湖南、常熟の2工場が10日から稼働を開始。従業員の出勤状況を見ながら計画的に生産を進めていくという。一方、OA機器用精密ゴム部品を生産する中山工場は、当局からの方針により25日まで操業を停止。最短でも26日からの稼働となっている。

 TOYO TIREは、自動車用タイヤを生産する張家港、諸城の2工場が10日から稼働を再開。自動車用防振ゴムを生産する広州工場は12日の再開を予定している。

 バンドー化学は天津、東莞に製造拠点、香港に販売拠点、上海に統括管理会社を持つ。 天津、東莞の工場は春節の休暇を1週間延長して10日から再開予定だったが、当局に再開申請を行っており、現在許可待ちの状態。上海は10日から業務を再開しているが、一部在宅勤務などで対応している。

 三ツ星ベルトは蘇州に製造拠点、上海、香港に販売拠点を持つ。蘇州工場は10日から再開、当局からの監査を終えた上で、本格的に稼働する予定。監査がいつ終わるかは未定。従業員の一部は出勤している。上海は10日から営業を再開した。香港は春節休暇明けから再開している。ただ、営業時間の短縮や時差出勤などの対応をしている。

 ニッタは江蘇省(常州)、広州に製造拠点、上海に統括管理会社を持つ。常州、広州とも10日から再開予定だったが、まだ再開していない。再開申請をしているが、当局の許可待ちの状態。

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