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2030年春、年間供給能力5.9万トンに

東ソー 、クロロプレンゴムの生産能力増強へ

原材料 2025-06-12

 東ソーは6月12日、クロロプレンゴム(CR)の生産能力増強を決定したと発表した。約750億円を投資し、南陽事業所(山口県周南市)の敷地内に第二CRプラントを新設、年間生産能力を2.2万トン増強する。既存設備の年間生産能力3.7万トンと合わせ、同社の年間供給能力は5.9万トンに拡大する。工事着工は2027年春、商業運転は2030年春を予定している。

増強が決定した南陽事業所



 同社のCRは、食塩電解・ナフサ熱分解を起点としたチェーン事業の付加価値素材を構成する機能性ポリマー製品。優れた耐油性や耐候性、難燃性を併せ持つバランスの取れた特殊合成ゴムとして、主に自動車のホースやベルト、各種工業部品のほか、接着剤や医療用手袋など、多種多様な用途に使用されている。今回の増強で、CRの安定供給とともに、今後想定される世界的な需要成長に対応し、さらなる事業規模の拡大と収益力向上を図る。

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