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特殊品主体の体制に路線転換

東海カーボンが天津の一部系列を閉鎖

原材料 2016-06-27

 東海カーボンは6月23日、中国・天津にあるカーボンブラック生産設備の一部系列を閉鎖すると発表した。今後は、付加価値の高い特殊品主体の生産体制に路線転換する。安定した需要を取り込むことで、収益力強化を図る。

 系列を閉鎖するのは、中国・天津でカーボンブラックを製造・販売する子会社「東海炭素(天津)」。4系列あるカーボンブラック生産設備のうち1系列を閉鎖し、生産能力を年産11万トンから同7万トンへ縮小する。2016年内に実施、完了する予定。閉鎖するのは、14年に増強した系列。各系列の品種構成を検討した結果、同系列の閉鎖を決定した。また、関連付帯設備の削減等も併せて実施する。

 今回の系列閉鎖は、東海炭素(天津)を取り巻く経営環境の急激な変化が要因。東海炭素(天津)は生産能力同5万トンでスタートし、14年には同11万トンへと増強していたが、中国国内のカーボンブラック需給は、中国ローカルメーカーの生産拡大や中国経済の減速などにより、ギャップが拡大。それに伴い市場価格の下落等が起きていた。

 東海カーボンではそうした環境を踏まえ、15年末に東海炭素(天津)の減損処理を実施したものの、経営環境は今年に入っても厳しさを増す一方で、業績改善のためにはより踏み込んだ対応が不可欠と判断した。今年2月に開催された新中期経営計画の説明会で長坂一社長は「天津は少なくとも系列の閉鎖を考えざるを得ない。いち早い経営判断が必要になる」と語り、また5月に行った本紙のインタビューでは、東海炭素(天津)の董事長でもある室伏信幸取締役専務執行役員・カーボンブラック事業部長が「天津は、顧客のニーズを考えると、今の生産能力では大きすぎる。足元の稼働率も半分ほどなので、身の丈にあった生産能力にし、稼働率を上げていく必要がある」と語っていた。

 今後、中国炭素(天津)は付加価値の高い特殊品主体の生産体制に移行。販売面でもこれまで中心だった日系や欧米のタイヤ、自動車ゴム部品メーカーに加え、高品質を求める中国ローカルメーカーへも拡大していく。

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