【特集】ゴム用薬品・資材
三洋貿易、ヒューバー社製品本格展開
原材料 2017-04-12
三洋貿易(東京都千代田区)は、ゴム事業部を窓口に合成ゴム、ゴム補強・充填材、ゴム特殊薬品、その他ゴム資材及び機械など、ユーザーニーズを先取りした多くの製品を取り扱っている。
これら取り扱い製品の中で、昨年5月1日から販売を開始したのが、アメリカのJ.Mヒューバー社エンジニアード・マテリアルズ部門取扱いの無機難燃剤。同社製品は展開開始以来好評を得ていることから、三洋貿易では一層の拡販を目指して今年から本格販売を行う。
J.Mヒューバー社のこれら難燃剤は、アルベマール・コーポレーションがドイツ、オーストリアで製造、全世界で販売していたが、J.Mヒューバー社が同社の無機難燃剤及び特殊化学品事業を買収し、2016年から展開を開始した。
三洋貿易では難燃剤の製品構成充実を図るため、昨年5月1日から販売を開始、かねてから優れた難燃性付与効果で高評価を得て、大手電線メーカー主体にエコ電線向けを中心に販売先を増やしており、今年から本格的な拡販を図ることになったもの。
水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムの2つの素材製品を製造販売しているのは、世界でJ.Mヒューバー社のみとなっている。同社製品の中で三洋貿易がゴム業界向けに拡販を図るのは難燃剤として機能する水酸化マグネシウム「マグネフィン」及び水酸化アルミニウム「マーティナル」。難燃剤以外にもセラミックス向け「マートキサイド」、製紙向け「マーティフィン」などのアルミナ製品も取り扱っている。
三洋貿易では高酢酸ビニル含有EVMの「グリーンエフェクト」にも注力展開している。
グリーンエフェクトは、アランセオ社製レバプレンを粉砕加工して表面にステアリン酸カルシウムを施した三洋貿易オリジナル製品。レバプレン単体と比較してフリーフロー性が格段に良くなっている。また酢酸ビニル量が60-80%と非常に高い酢酸ビニル共重合体の製品でハロゲンフリーの環境に優しい材料となっている。低発煙性は各種ポリマーの中で最も優れ難燃剤などフィラーの高充填が可能。
同製品はゴムへの配合により、耐薬品性や耐オゾン性、耐侯性を向上させることができるほか、粘着性の付与も可能で、加圧接着剤としての使用も可能。また耐油性が必要な用途には、酢酸ビニル含有量が高いグレードもある。
このグリーンエフェクトは、ゴムのほかに樹脂との相溶性が優れ、非抽出の高分子可塑剤としても使用できる。
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