【特集】ゴム用薬品・資材
16年の有機ゴム薬出荷、前年比1.6%減に
原材料 2017-04-12
原材料素材のゴムだけではゴム製品の弾性や補強性などの特性は得られない。可塑性の原料ゴムに弾性を与え安定させる加硫剤、加硫時間を短縮する加硫促進剤、ひび割れなど劣化を防ぐ老化防止剤、ゴム製品の強度を上げるカーボンブラックなどの補強剤といった、大別して有機系と無機系の多くの薬品や資材がゴム製品生産に使用されている。
コム用薬品の代表的なものとして多量に消費されているのが、有機系の加硫促進剤と老化防止剤となっている。この有機ゴム薬品の最近の状況としては、統計が発表されている今年1月の出荷量は1,319トン、前年同月比4.4%増と2016年12月に続きプラスとなった。しかし2016年1-12月の累計出荷量をみると1万6,201トン、前年比1.6%の減少となっている。
ここ数年の有機ゴム薬品の傾向としては、10年5月から16年7月に掛けて減少傾向で推移した。以降は若干ながら上向き傾向にあるといえる。
一方無機ゴム薬品には、加硫剤として最も一般的な硫黄を始め、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、カーボンブラックなど数多くの種類がある。これらの製品は、加硫剤、加硫促進助剤、補強剤、着色剤、難燃材用途など多岐に亘り使用されているほか、1種類で複数の効果効能を有している製品も多い。
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