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輸送の効率化および環境負荷低減

東ソー物流、新エチレン輸送船「霞陽」が竣工

原材料 2023-09-01

 東ソーグループの東ソー物流は、新エチレン輸送船「霞陽(かよう)」を8月17日に竣工した。エチレンは極めて可燃性、引火性が高く、十分な安全対策を実施する必要がある。同船は、既存船舶の老朽化を受け、安全・安定輸送を継続する目的で更新したもの。

 同船は、ガス状のエチレンをマイナス103度まで冷却して液体で輸送できる国内でも数少ない特殊な船舶。航海中の映像を撮影、記録、保管ができるライブカメラを搭載し、同船全体の安全確認ができるシステムを導入している。加えて、乗組員の居住環境改善として衛星放送受信設備・インターネット環境設備を整備した。また、既存船舶から輸送能力が増加したことで輸送の効率化および環境負荷低減が期待できる。

 東ソーグループは、高度化・多様化・広範化する物流ニーズに対応するだけでなく、人手不足や環境問題に対応した物流事業を推進することで、生産性・安全性と環境負荷低減を両立させた持続可能な物流を実現することを目指す。

 ■新エチレン輸送船「霞陽」の概要
 ◇全長=73.90メートル◇全幅=13.50メートル◇総トン数=1,593トン◇載貨重量トン数=1,593トン◇輸送能力=1,000トン/航海(従来比+200トン/航海)

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