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2025年までに約50億円を投資

ブリヂストン、グアユールの事業化に向け投資を強化

原材料 2022-08-31

 ブリヂストンの米州グループ会社ブリヂストン アメリカスは、タイヤの原材料となる天然ゴムの持続的な供給に向け、米国・アリゾナ州に保有するグアユール農園への投資を強化する。

米国・アリゾナ州のグアユール農園


 今回の投資は、グアユール由来の天然ゴムの実用化(2026年)に向けたもので、2025年までに約4,000万米ドル(約50億円)を予定している。

 また、地域の農家やアメリカ先住民と協力し、最大2万5,000エーカー(約100平方キロメートル)までの新たな植栽による規模の拡大を図る。

 さらに2030年に向けては、本格的な生産・事業化を目指し、バイオ技術を活用したグアユールの栽培・グアユール由来のゴムの生産拡大も検討していく。

グアユール由来の天然ゴムを使用したレース用「Firestone」ブランド


 ブリヂストンでは、モータースポーツ活動を通じて、タイヤの限界性能を追求する技術の研鑚を行っている。8月7日に米国・テネシー州ナッシュビルで行われた「NTT INDYCAR SERIES」ビッグマシーン・ミュージックシティ・グランプリでは、グアユール由来の天然ゴムをタイヤのサイド部分に使用した「Firestone」ブランドのタイヤが初めて装着された。

 時速200マイル(約320キロ)を超えるスピードでレースが展開されるなど、高速・高耐久性が求められる北米最高峰のフォーミュラカーレースで、グアユール由来の天然ゴムを使用したタイヤの安全性と運動性能を証明した。

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