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2023年3月1日付で

三井化学、Mitsui Phenols Singaporeの全株式をINEOS Holdingsに譲渡

原材料 2022-08-26

 三井化学は2023年3月1日付で同社連結子会社のMitsui Phenols Singapore(MPS)の全株式を、INEOS Holdings (INEOS社)に譲渡することで合意したと発表した。株式譲渡により、MPS は三井化学の連結範囲から除外される予定。

 MPSは1999年の設立以来、シンガポールでフェノール事業(フェノール、アセトン、ビスフェノールA、α-メチルスチレン)を展開している。

 三井化学では長期経営計画「VISION 2030」において、フェノール事業をベーシック&グリーン・マテリアルズ事業領域での再構築対象の一つと位置付け、ライトアセット化を方策の一つとして収益変動の低減を目指している。

 MPSの運営については、他社との協業も含めて検討してきたが、今回、フェノール事業規模で世界大手のINEOS社に対してMPSの全株式を譲渡することが最善との結論に至った。

 なお、MPSの株式はINEOS社に譲渡するが、他拠点(日本/大阪工場、市原工場、中国/上海:上海中石化三井化工)については、引き続き三井化学が運営していく。

 また、三井化学は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2022年4月からグリーンケミカル事業推進室を発足させるなど、サーキュラーエコノミーへの対応を強化しており、フェノール事業の製品についてもバイオマスナフサを活用したISCC認証製品(現行はフェノール、アセトン、ビスフェノールA、α-メチルスチレンが認証取得済)の拡大を進め、環境対応をさらに強化していく。

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