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住友ゴムの「WINTER MAXX 02」

クラレ、液状ゴムがスタッドレスタイヤに採用

原材料 2017-02-22

WINTER MAXX 02


 クラレは2月20日、液状ファルネセンゴムLFR(Liquid Farnesene Rubber)が、住友ゴム工業の最新スタッドレスタイヤ「ダンロップ WINTER MAXX 02」に高機能化添加剤として採用されたと発表した。LFRが高い安全性と性能が求められる自動車タイヤに採用されたのは今回が初めて。

 LFRはクラレが開発したバイオ由来の新規ジエンモノマー「ファルネセン」を原料とした液状ゴム。従来の液状イソプレンゴムなどに比べ圧倒的に粘度が低く、ゴムコンパウンドに添加剤として配合することで高い可塑性が得られる。低温下でも柔軟性に優れるほか、分子量等の最適化により、加硫時に固形ゴムと完全に反応し固定化するなどの特長を有する。

 今回採用されたのは「 WINTER MAXX 02」用に専用設計されたLFRで、ゴムコンパウンドに配合することで低温化でのタイヤの氷上グリップ性能を高めるとともに、経年変化によるゴムコンパウンドの硬化を抑制し、その性能を維持することに寄与する。

 クラレでは、LFRに対し様々な特長を見出しており、タイヤのみならず、多岐にわたるユーザーの要求性能に合わせ分子設計を最適化し、用途展開を進める方針。

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