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2021年3月期業績

デンカ、CRは期後半に回復傾向も前年下回る

会員限定 原材料 2021-05-12

 デンカが5月12日に発表した2021年3月期業績は、売上高が3,543億9,100万円で前期比6.9%減、営業利益が347億2,900万円で同9.9%増、経常利益が321億4,300万円で同7.0%増、純利益が227億8,500万円で同0.4%増だった。スペシャリティー事業が大きく貢献し、営業利益は過去最高を更新した。

 エラストマー・機能樹脂部門の売上高は1,243億100万円で同16.8%減、セグメント利益が44億2,400万円で同59.4%減。クロロプレンゴム(CR)の販売は、期の後半から回復傾向に転じているものの、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済低迷の影響を大きく受け、全般的に生産活動が停滞したことから前年を下回った。

 2022年3月期業績予想は売上高が3,650億円で前期比3.0%増、営業利益が420億円で同20.9%増、経常利益が390億円で同21.3%増、純利益が290億円で同27.3%増。利益はいずれも過去最高を見込む。CRなど新型コロナの影響を受けた製品の需要回復に加え、xEV(電動車)・半導体関連の需要が伸長するとみている。

 今期は事業セグメントの変更に伴い、セメントや石灰窒素などのカーバイドチェーンに連なるCRが大部分を占めるエラストマー部についてインフラ・ソーシャルソリューションと統合し、エラストマー・インフラソリューション部門に変更。同部門の2022年3月期業績は、売上高が1,050億円で同131億円増、営業利益が40億円で同76億円増を予想する。

 今期のCRについて今井俊夫社長は

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