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子会社UBEエラストマーに承継

宇部興産、合成ゴム事業を分離・独立

原材料 2021-05-06

 宇部興産は4月30日、研究開発・製造・販売を含む合成ゴム事業を分離・独立して運営すると発表した。会社分割により設立する100%出資の子会社UBEエラストマーに、合成ゴム事業を承継させる。分割後の会社の代表取締役社長には、横尾尚昭上席執行役員・合成ゴム事業部長が就く。分割は10月1日に行う。

 宇部興産の合成ゴム事業は、ブタジエンゴム(BR)を製造・販売しており、売上高は270億円(2021年3月期)。千葉、タイ、中国、マレーシアに生産拠点を持ち、年産能力は合計34万5,000トン。今年は千葉石油化学工場での合成ゴム製造開始から50周年を迎える。ただ、近年は需給の緩和等により採算が低迷しており、独立した法人として採算管理を徹底することでの意思決定の迅速化や効率化による収益性回復が必要と判断した。

 宇部興産は「合成ゴム事業は、化学の事業ポートフォリオの一角を占める重要な事業であり、分離・独立後もそのポジションに変わりはない」としている。

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