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バイオ由来製品の社会実装を加速

宇部興産、「データ駆動型バイオ生産マネジメントシステムの研究開発」がNEDOに採択

原材料 2020-09-11

 宇部興産は9月11日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」プロジェクトに係る研究開発委託先事業の公募に対し、7年間の計画からなる「データ駆動型統合バイオ生産マネジメントシステム(Data-driven iBMS)の研究開発」を共同提案し、採択されたと発表した。

 同事業は、バイオ生産技術開発の各過程で取得されるあらゆる培養情報をデジタル化・標準化し、統合的に集積・共有できる体制を整え、各開発段階の全体連携を強化することで、バイオ生産の実用化障壁を下げ、社会実装できる確率を格段に向上させることが目的。これによりバイオ生産を活性化し、カーボンリサイクルを実現する持続可能な社会に貢献することを目指す。

 委託期間は2020年度から2026年度の最大7年間。同事業において同社は、NEDOスマートセルプロジェクトで確立された微生物育種技術・代謝設計技術や代謝計測技術などを最大限に活用することで、培養情報をデジタル化・標準化し、新たに資源化できるバイオマス拡充や工業化に向けたポリマー原料のバイオ生産プロセスを開発する。これらの技術開発を通して、バイオ由来製品の社会実装の加速とバイオエコノミーの活性化に貢献していく。

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