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中国は943万トン、3分の1を占める

2017年世界の新ゴム消費量、2,827.7万トンで3.0%増加

原材料 2018-03-28


 IRSG(国際ゴム研究会)が、このほどまとめた2017年の世界の新ゴム消費量は、2,827万7,000トンで前年比3.0%増加した。上位10カ国では米国、ロシアを除く国が前年実績を上回り、中でもタイは2ケタ伸長した。新ゴム消費量世界一の中国は、同2.9%増と依然堅調に推移している。日本は前年に消費量でインドに抜かれ4位となったが、今回も順位は変わらなかった。

 ■新ゴム消費量
 17年の新ゴム消費量を国別でみると、トップの中国は943万2,300トンで前年同期比2.9%増となり、依然として堅調に推移している。世界の新ゴム消費量に占める割合は33.4%。3分の1を消費している。

 新ゴム消費量2位の米国は284万3,400トンで同横ばい。近年では15年をピークに減少しているが、依然として高水準だ。

 日本は155万5,500トンで同0.8%増。ここ3年は150万トン台で安定しているが、リーマン・ショック以前は200万トン以上を消費していた。約10年で、消費量は4分の3に縮小したことになる。自動車の海外生産に伴い、地産地消の観点からゴム企業も海外進出が進み、国内の消費量が減少した。今後も同様の傾向が継続するとみられる。

 一方、日系や欧米系など自動車メーカーの進出が拡がっている国は、新ゴム消費量も拡大している。

 3位のインドは167万8,600トンで同3.5%増。急激に経済成長しており市場規模が拡大、前年には消費量で日本を抜いて3位に浮上した。

 また5位のタイは127万5,200トンで同10.7%増と2ケタの大幅な伸長となった。日系を中心とした自動車メーカーの進出とそれに伴う自動車部品メーカーの進出により、新ゴム消費量の拡大が継続している。東南アジアでは他にも6位のインドネシアが97万1,800トンで同5.7%増、8位のマレーシアが97万300トンで同6.8%増。自動車、二輪車、タイヤを中心に拡大している。

 ■天然ゴム生産量
 17年の世界の天然ゴム生産量は1,338万トンで前年比7.5%増。上位10カ国は全ての国が前年を上回った。

 国別ではタイが475万5,000トンで同5.2%増、2位のインドネシアが340万900トンで同6.3%増。タイ、インドネシアの上位2カ国で61.0%を占めた。

 他の国ではインド(同14.4%増)、コートジボワール(同39.0%増)、カンボジア(同33.3%増)が前年比で2ケタ増と大幅に伸びた。

 ■合成ゴム生産量
 17年の世界の合成ゴム生産量は1,505万8,000トンで前年比1.5%増となった。上位10カ国では米国、ドイツ、ブラジルを除く7カ国が前年を上回った。

 前年を上回った7カ国のうち、10位のシンガポールは同17.5%増の30万1,700トンと大きく伸びた。シンガポールは原料調達と市場への近さ等を背景に旭化成や日本ゼオン、住友化学、アランセオなど日系や欧米系の合成ゴムメーカーが進出しており、それらメーカーのプラントが立ち上がるごとに生産量を拡大してきた。2013年にはわずか2万5,300トンだったため、生産能力は4年で10倍以上に拡大したことになる。

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