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ラテックスの合成メカニズムなど

理研、パラゴムノキのデータベース構築

原材料 2018-01-31

 理化学研究所は1月22日、環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの蒔田由布子研究員、松井南グループディレクターら国際共同研究チームがパラゴムノキの研究基盤となる遺伝子・転写関連データベースを構築し、公開したと発表した。これにより、ゲノムブラウザ上からゲノム配列、遺伝子予測、完全長cDNAをはじめ、天然ゴム高生産株・病害抵抗株の遺伝子発現解析結果やCAGE法による転写開始点などもサンプルごとに閲覧できるようになった。

 天然ゴムのラテックスを増産するには、既存の遺伝子情報を整理した上でデータベース化し、それをもとにラテックス合成経路中に存在する働きの分かっていない遺伝子を探す必要がある。これまでは、研究者が膨大な時間と労力をかけて情報を集めていたが、データベース構築により、情報へ簡単にアクセスすることが可能となった。また、遺伝子情報を活用することにより、ラテックス合成メカニズムの解明や遺伝子改変による新しいバイオ素材合成などの応用研究も加速すると考えられる。

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