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PTT、住友商事と合弁事業

クラレがタイにHSBC等の新プラント

原材料 2016-09-15


 クラレは9月13日、パレスホテル東京(東京都千代田区)で記者会見を開き、タイのPTT Global Chemical Public Company(PTTGC)、住友商事と共同で、ブタジエン誘導品のプラントをタイに建設する検討に入ったと発表した。3社で合弁会社を設立し、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(HSBC)、高耐熱性ポリアミド樹脂(PA9T)を製造販売する。最終投資判断は2017年後半を、生産開始は20年を予定している。投資額は数百億円規模。

 タイ・ラヨン県マプタプットのヘマラ イースタン工業団地にHSBC年産1万6000トン、PA9T同1万3000トンのプラントを建設する。PTTGCの原料とユーティリティ、クラレの製造技術、住友商事のマーケティングチャネルを融合する。

 ペンや歯ブラシのグリップなど日用品に使用されるHSBCは、世界的に需要が伸びている。クラレでは鹿島に同2万3000トン、米国に同2万5000トンの生産拠点を有しているが、「2020年近傍には生産能力の増強が必要とみていた」(クラレ)という。今後も新興国を中心に需要は伸びていくとみており、3社共同による事業の詳細検討を開始した。

 なお、プラントを新設する同敷地内には、クラレ単独によるイソブチレン誘導品同5000トンのプラントも建設する予定。

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