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カーボンブラックの改革は計画通り

東海カーボンのタイ拠点がフル生産に

原材料 2016-09-13

会見する長坂社長

会見する長坂社長


 東海カーボンは、タイのカーボンブラック製造拠点「Thai Tokai Carbon Product」がフル生産に至ったことを明らかにした。9月12日、都内で会見した長坂一社長が語った。

 同拠点は年産能力が18万トン。近年は、安価な中国品などの流入により苦戦を強いられていた。

 フル生産には、品質面とタイ国内の景気回復がある。「フル生産へと至ったのは、無理な価格競争によるものではなく、これまで中国産などの安価品を使用していたユーザーが、当社品の品質を認めてくれたことによるもの。また、タイの景気回復およびタイにおける自動車生産の復調は、2019年くらいまで期待できないと思っていたが、これが前倒しで良い流れになってきている。来年にはさらに利益を上げられると期待している」(長坂社長)。

 同社は現在、事業基盤の見直しを図るため、中期経営計画「T‐2018」を進めているが、その中で「今日現在、カーボンブラック事業の構造改革が最も計画通りに進んでいる」(同)という。

 カーボンブラック事業では、最も重荷となっていた中国・天津の製造拠点「東海炭素(天津)」の1系列を閉鎖。生産能力を年産11万トンから同7万トンへと削減、あわせて従業員も合理化した。今後は7万トンの中で、特殊品比率を現在の3分の1から2分の1まで高め、付加価値品への生産にシフトしていく方針。また国内についても、石巻工場の1系列を閉鎖し、生産量を約2割削減。10月からは予定通り、1系列閉鎖した状態で稼働する。

 タイがフル生産に至り、構造改革も順調に進捗する中で、新たな拠点についても検討を進めていく。「系列の閉鎖ばかりで、どうしてもネガティブに受け止められがちだが、海外で生産拠点を増設したいと思っている。私としてはM&Aが希望だが、相手もあることだし、費用もかかることなので、慎重に検討していきたい」(同)。

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