【特集】食品産業向けベルト
バンドー化学、食品向けベルト全体でPR
工業用品 2017-09-06
バンドー化学の18年3月期第1四半期(4-6月)軽搬送ベルトの売上高は、前年同期に比べ、約10%伸びた。食品向けについても、コンビニやスーパーで販売される加工食品向けや製パン向けなどが堅調に推移した。
通期の軽搬送ベルトの売上高見通しについても前年度比で2ケタ増、そのうち食品向けも同様の伸びを見込む。
海外もタイ、ベトナムといったアジアを中心に販売が増加している。現地でエンドレス加工できる強みなどを生かし、今後も拡販を図っていく。「海外では、当社の軽搬送ベルトの売上高がそれほど大きくない。今後の市場としての伸びは海外の方が高く、中国を含め市場そのものの規模も大きい。アジアでしっかりと根付いていきたいと思う」(バンドー化学)。日系の食品機械メーカーへの採用を進め、日系の食品メーカーへの販売に繋げていく。
同社の食品向けベルトの特徴は、食品搬送用の樹脂ベルトだけでなく、長尺でポリウレタン製の「バンコランロングシンクロベルト」や熱硬化性ポリウレタン単体の「バンコラン丸ベルト」、薄くて継ぎ目のない織物平ベルト「バンドーPSベルト」など食品機械の駆動を含め、食品向けのラインアップが豊富な点。そのため、食品搬送だけでなく、「食品向けのベルト全体でPRしていく」(同)。
開発では、基本性能を維持しつつユーザーニーズをくみ取ったカスタムを行っている。「当社は豊富な品揃えがあるので、そこに例えば洗浄性や剥離性などの性能を強化しラインアップに加えることでお客様の要求に応えていく」(同)。
製品では単一材ベルトやPIMベルトなどに注力する。
単一材ベルトは、帆布のないポリウレタン単一材で構成されたベルト。耳ほつれ・カバー剥がれの心配がなく、洗浄性にも優れている。同製品により食肉分野や水産加工分野で新規開拓を進めており、今後もそれら分野へ拡販していく。
一方PIMベルトは、欧州委員会規則(PIM)に対応したベルト。「国内には欧州地域に輸出する食品機械メーカーも多い。こうした食品機械にPIM対応のベルトが採用されるよう訴求していく」(同)。
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