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選手のプレーに着目して性能を追求

住友ゴム工業、ロングパイル人工芝 筑波大学との共同研究から実装段階へ

工業用品 2025-08-19

 住友ゴム工業は、小井土正亮筑波大学体育系准教授との共同研究に基づき、サッカー選手のプレーに着目して性能を追求した新たなロングパイル人工芝の開発を開始した。

住友ゴム工業執行役員ハイブリッド事業本部長松本達治氏(左)、筑波大学体育系准教授小井土正亮氏(蹴球部監督)


 これまで選手のプレーに着目した人工芝研究はほとんど行われておらず、同研究は選手の競技環境の質を高める新たな取り組みとして注目されている。同社はこの研究結果をもとに、人工芝の各種特性の中から、選手のプレーに深く関わる要素を「プレー性能」と定義。選手のパフォーマンス発揮を支える優れたプレー性能を備えた人工芝の新製品を、年内に発売する予定。

 同研究では、選手のプレーのしやすさ(感性)と人工芝ピッチの力学的特性(物理的特性)との関係を解明するため、「感性工学」手法を採用。具体的には、関東大学サッカーリーグ1部から3部に所属する大学のうち、36校のべ1,973人の選手にアンケートを実施。同サッカーリーグで使用される関東の47会場について感性評価を実施するとともに、一部の会場ではグラウンドの力学的特性を調査し、感性評価との相関関係を明らかにした。

 同社は同研究に基づき、選手が安全にプレーでき、身体への負担を軽減しながらパフォーマンスを発揮できる優れたプレー性能を備えた人工芝の仕様設計と開発を進めている。また、今後もプレーヤーの視点を大切にしながら、スポーツ界の発展に貢献する人工芝の開発に取り組んでいく。さらに、サステナビリティ経営の一環として、環境に配慮した製品づくりにも注力していく。

 同社のロングパイル人工芝「ハイブリッドターフ」は、2000年に販売を開始。同年には同社が日本で初めてフルピッチのサッカー場を人工芝で施工。以降、累計施工面積は850万㎡の実績を誇る。今年で発売25周年を迎える。

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