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安全や快適な移動を支えるシステム・断熱材等を展示

住友理工、「人とくるまのテクノロジー展2025」 に出展

工業用品 2025-05-15

 住友理工は、5月21~23日の3日間、パシフィコ横浜神奈川県横浜市)で、また、7月16~18日の3日間、Aichi Sky Expo(愛知県常滑市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025」に、住友電気工業および住友電装と共同で出展する。

 同ブースでは、モビリティ・エネルギー・情報通信の融合を考えた「住友電工が支えるモビリティ社会」の大型パネルを展示し、カーボンニュートラルやエネルギーマネジメント、モビリティサービスを中心とした住友電工グループの取り組みについて紹介する。

 住友理工グループでは同展示会で、エネルギーマネジメントに関する製品として「バッテリー冷却プレート:クールフィットプレート」「薄膜高断熱材:ファインシュライト」「バッテリー側面冷却システム」を、モビリティサービスに関する製品として「ドライバーモニタリングシステム」「光透過内装品」を展示する。

 ◇バッテリー冷却プレート:クールフィットプレート=バッテリーを冷却する製品で、バッテリーの底面(流路の上側)を効率良く冷却でき、さらにバッテリーの温度均一化を図ることができる。並列流路内に突起を有していることが特長で、この突起により渦を発生させ、流体境界層を撹拌させることで、効率的な冷却性能を発揮する。また、突起を最適な箇所に配置することで、任意の箇所の冷却効率を向上させ、バッテリーの部位別温度差を縮小することにより、バッテリー寿命の延長に貢献する。

ロアー(下側)プレート


 ◇薄膜高断熱材:ファインシュライト=高分子材料技術を応用し、空気が動けないほど微細な、ナノサイズの細孔を持つ高断熱フィラー(シリカエアロゲル)を塗料化。不織布、成形樹脂などの基材にコーティングすることで、静止空気以上の高断熱性を発揮する。今回、テキスタイルへの塗布を施した開発品を展示予定で、モビリティにおいて車室空間の冷暖房効果を高める同製品は、燃費・電費向上による航続距離の延長に貢献する。

 ◇ドライバーモニタリングシステム(バイタルセンシングシステム)=住友電工グループの通信型機能拡張ユニットと連携することで、安心・安全な運転と労務管理サービスを提供。住友理工独自開発のセンサーをクッション形状に加工し、シートと一体化した製品。センサーで計測した座面の圧力変化のデータを取得し、生体情報(心拍成分や呼吸成分などによるバイタルデータ)が推定できる。推定データをもとに、ドライバーの眠気・疲労予兆を検知し、運行管理者の支援に繋げる。

 ◇光透過内装品=独自開発の光透過表皮を活用し、車内空間を演出する製品。通常時は高質感のあるインテリア、使用時にはバックライト照射に連動し表皮が透過することで、進化したイルミネーションを体験できる。また、センシングデバイスへの拡張性もあり、使用時にのみスイッチが現れるHMIデバイスとしての活用も可能となっている。

グレー箇所:バッテリー


 ◇バッテリー側面冷却システム=セルの膨張・収縮を吸収する機能と、セルの側面を冷却する機能を集約した冷却システム。連結孔を採用し、ガスケットとの接着工程が不要。また、表裏の流路をゴムで形成することで、セルの膨張・収縮の吸収とセル側面の冷却が同時にできる。

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