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水回り製品、耐水素用パッキン等の高性能ゴム製品を生産

髙石工業、住宅設備用ゴム製品の主力拠点として鳥取市に第2工場竣工

工業用品 2024-08-26

 Oリング、パッキンなど精密ゴム部品メーカーの髙石工業(本社・大阪府茨木市、髙石秀之社長)が、鳥取県鳥取市湖山町に持つ鳥取第1工場敷地内に、かねて建設中だった第2工場を完成させ、8月1日に引渡しが行われた。

プロジェクトチームと鳥取第2工場


 同社はガス・水道等住宅設備用Oリング、パッキンで高い実績を誇る。住宅設備用ゴム製品を中心に受注が好調に推移していることから、将来の生産増強体制を見据え、今年1月から第2工場建設に取り組んでいた。

 「現在の鳥取第1工場は1962年の竣工から、当社の主力工場として稼働してきた。製品受注の拡大に対応するための増強などを考慮する中で、近年の製造体制国内回帰の動きも捉え、昨年から有志によるプロジェクトチームを発足させ対応を検討。さらなる成長性を確保し、中長期的に安定的な生産体制の確立を図るため第2工場建設に踏み切った」(髙石社長)。鳥取第2工場は稼働準備期間を経て、来年1月から順次操業開始の予定だ。

 髙石工業は、「小さなことにしつこく真剣」のスローガンのもとに、Oリング、パッキンなどの工業用精密ゴム部品の製造・試作・研究開発を行っており、近年は水素ステーション用ゴムOリングの商用化にも成功、需要拡大が期待されている。

第2工場の完成内部


 鳥取第2工場は、床面積472.80㎡の平屋建て。350トン真空成形機2台を導入。鳥取第1工場とともに水回り製品、耐水素用パッキン等の高性能ゴム製品を生産する。また、屋根および壁面に自家消費用の太陽光パネルを設置し、環境に配慮した工場としている。

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