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ROEに加え、新たにROICを経営のKPIとして追加

西川ゴム工業、「2030年グローバル中長期経営計画」を策定

工業用品 2024-05-31

 西川ゴム工業は、「2030年グローバル中長期経営計画」を策定した。最終年度に当たる2030年度に売上高1,300億円以上、営業利益130億円以上、営業利益率10%以上、ROE(自己資本利益率)9%以上、ROIC(投下資本利益率)8%以上を目指す。

 同社では、2025年度を最終年度とした「西川ゴムグループ2025年中長期経営計画」を策定していたが、経営環境の変化ならびに資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、自社の資本コストを把握し、それを上回る収益性を目指すため、ROEに加え、新たにROICを経営のKPIとして追加した。

 2030年に向けた主な取り組みとしては、グローバル成長戦略と収益性の向上として、①ウェザーストリップ製品の売上高拡大による収益性と効率性の向上②新規分野、新事業への進出による売上高の拡大③製造原価低減による収益性とフリーキャッシュフローの向上――を図る。

 また、資本コストの低減と企業価値向上については、①SDGs/ESG非財務マテリアリティを設定し、積極的活動と開示を行う②コンプライアンス管理の徹底とサステナブル経営パフォーマンスの向上③企業の認知度を上げる分かりやすいIR/SRを目指す――に取り組む。

 サステナブル経営の推進(非財務目標:2030年)としては、CO2排出量(Scope1+2)で2013年度比46%削減、産業廃棄物発生量で同55%削減、女性管理職比率15.0%以上、障がい者雇用率で法定雇用率を上回る雇用率、ワーク・エンゲイジメントスコアで69%以上(同社基準)――などに取り組む。

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