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原材料製造過程のCO2を40%削減

NOK、植物由来材料の「ラバーポール」を発売

工業用品 2023-09-27

 NOKは10月2日、植物由来のバイオマス材ポリマーを活用した業界初のラバーポール(視線誘導標/車線分離標)、「ポストコーン」バイオマスタイプを発売した。

固定式、着脱3本脚に対応



 新製品は、本体のパイプ部分に39%の植物由来のポリマーを採用し、従来の製品に使用しているポリウレタンエラストマーと同等の特性を持ちながら、使用原料(ポリマー)の製造過程におけるCO2排出量を約40%削減できる。ポストコーンの役割である交通の円滑化、安全性を維持したまま、石油資源由来ポリマーの使用を削減、環境負荷を低減する。

バイオマスマークを取得



 ポストコーンは、一般道や高速道路などで使用されるNOKのラバーポール。同社では1983年から、日本で初めてゴムの合成・加工技術を生かしたラバーポールを製造・販売している。同製品は一般的なゴムやプラスチックよりも屈曲や負荷に対応したポリウレタンエラストマーを採用しており、30万回の屈曲試験、1万回の負荷試験に耐える耐久性を持つ。例えば、車両がポストコーンに接触しても衝撃を吸収することで車両の損傷を軽減させ、速やかに形状復帰することが可能。今回の新製品もNOKの材料配合技術で、従来品と同等の耐久性を維持している。

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