PAGE TOP

独自のCNT複合化技術

ニッタ、「JISTES 2023 KYOTO」で「Namd」について講演

工業用品 2023-08-01

 ニッタは7月20~21日、同志社大学今出川校地(京都)寒梅館で開催された「JISTES 2023 KYOTO(SAMPE JAPAN先端材料技術協会京都国際会議2023)」において、独自のCNT複合化技術「Namd(エヌアムド)」について講演を実施した。

講演の様子


 JISTES 2023 KYOTOは、コンポジット、特に炭素繊維複合材料は軽量・高強度な特性から、航空宇宙・自動車、さらに建設分野へと適用が拡大。炭素繊維は持続可能な社会を実現する上で不可欠な材料として近年利用が加速する中、近年の取り組みの最前線を紹介する国際会議。

 今回同社は、「Physical properties of composite affected by interfacial modification with CNTs:CNTによる界面改質がもたらす複合材料の物性」と題して、テクニカルセンターCNT応用開発グループの小向拓治氏、鬼塚麻季氏が講演を行った。

 講演では、①カーボンナノチューブ(CNT)の特徴を炭素繊維複合材料(CFRP)へ適用する手法として、独自技術の分散液を用いた炭素繊維へのコーティング処理で実現②CNT複合化技術「Namd」を適用したCFRP材料が発現する「弾性率の速度依存特性」や「振動減衰特性」といった通常のCFRPとは異なる性質の発現機構について、構成する炭素繊維の動的な挙動イメージの説明③第2世代にあたる「2G-Namd」の特徴(CFRPの疲労酎久性向上)および今後の産業用途展開への期待――について解説した。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物