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「Namd」事業の本格化に向け6月から稼働予定

ニッタ、奈良工場第8工場棟で竣工式を実施

工業用品 2023-04-05

 ニッタは、2022年6月から奈良工場(奈良県大和郡山市)内に建設を進めていた第8工場棟が完成し、3月31日に竣工式を実施した。

奈良工場第8工場棟


竣工式の様子


 同工場棟は、同社独自開発の炭素繊維複合化技術である「Namd(エヌアムド)」事業の本格化に向けた工場で、今年6月からの稼働を予定している。今後、生産能力増強により、ユーザーニーズにタイムリーに対応する体制を整備し、事業の拡大を図る。

 なお、同工場棟は、屋根の2重折板採用による断熱性向上、高効率空調機器等の導入など、環境負荷の低減に寄与する設備や仕様を積極的に取り入れた環境に優しい建物となっている。

 Namdは、炭素繊維(CF)の表面に、鉄の20倍の強度、銅の10倍の熱伝導性を持つカーボンナノチューブ(CNT)をナノレベルで均一に付着させ複合化する、同社独自開発の技術。これまでにない材料を生み出す可能性のある技術として高く評価されている。

 ■奈良工場第8工場棟の概要
 ◇所在地=奈良県大和郡山市池沢町90番10◇構造・規模=鉄骨造地上1階建て、建築面積約1,040.30平方メートル◇環境設備=屋根2重折板、高効率トランス、高効率空調機、コンプレッサー、チラー、給排気ファンのインバータ化と連動化など

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