豊田合成 、宮城大衡工場で自動車内外装部品を生産

　豊田合成のグループ会社・豊田合成東日本は7月、宮城大衡工場（宮城県黒川郡）で自動車向け大型樹脂製品の生産を開始した。国内の他の地域から供給していたフロントグリルなどの樹脂塗装製品を、顧客であるトヨタ自動車東日本の近隣で生産することで競争力向上を図る。

　豊田合成では、トヨタ自動車グループが中部・九州に次ぐ国内第3の自動車生産拠点と位置付ける東北で、エアバッグやウェザストリップなどを生産してきた。今回、内外装部品の自社工場の稼働で主要製品の生産体制を強化し、コンパクトカーを世界に供給する同地域でのモノづくりを支える。

　同工場はスマートファクトリーとして、効率的で環境にも配慮したモノづくりを追求している。省エネな電動大型成形機、高効率な塗装設備や協働ロボット、自動搬送機（AGV）、生産工程を一元管理するIoTシステムに加え、太陽光発電を導入している。