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加硫接着工法の筋力体操用ゴム紐

大日工業、運動不足解消に最適な「ラバトレ」を開発

工業用品 2021-07-19

東部ゴム商組商品展示説明会で初披露されたラバトレ


 大日工業(埼玉県さいたま市、髙野慶一郎社長)は、独自の高度な加硫接着工法で接着した、運動不足解消用のゴム紐リング「ラバトレ(大・小)」を開発した。サンプリングの結果、好評を得たことで、近日中に発売開始の予定でいる。なお「ラバトレ」は、ラバートレーニングの略称。

 まだまだ先の見通せないコロナ禍の中、加齢やテレワークなどにより、運動や散歩にも行かず自宅で過ごしているケースが多くなっている。この様な状況下、運動不足解消のため自宅の内外で行える、軽度な筋力体操に最適な用具として開発されたのが「ラバトレ」となっている。

 「ラバトレ」は、クロロプレン(ネオプレン)を材質に使用したゴム紐状の製品。接合部分を重ねて接着したのではなく、接合部の両先端同士(ドン付)を加硫接着してあるため、接合部分に段差が無く、非常に強固に接着がされているのが特徴となっている。これにより、負荷を掛けても、剥離することは無く、安心して使用できる。同製品には大サイズ(厚み2ミリ×幅20ミリ×折径2メートル)と小サイズ(同2ミリ×同20ミリ×長さ1.5メートル、通し穴付き)の2サイズがあり、幅広い用途に使用できる。

 使用方法としては、室内で使用する際は、一方を柱や階段の手すり、フックなどに外れないように取り付けた後、もう一方を腕や足で持つなどし「ラバトレ」を引っ張ることで、ゴムの弾力により負荷が掛かり運動や強化することができる。

 また屋外で使用する際は、立木や鉄棒などに引っ掛けたり結び付けたりして使用することで、使用できる。なお小サイズの「ラバトレ」には、先端の片方に通し穴が付いているため、この通し穴に腕や足に通し、もう片方を結んだりして運動することができる。

角型の加硫接着等も開発

 大日工業では、独自の加硫接着を展開し好評を得ているが、今回角型の加硫接着技術も開発した。角型を加硫接着する際は、角部分を90度に正確に接着することは非常に困難なほか、接合部分を重ねて接着すると厚みが増したりするケースが大半だった。

 同社では、高度な加硫接着技術を駆使し、重ねて接着するのではなく、接合部分の両先端同士を強固に接着しており、角度が直角でしかも平滑な完成度の高い仕上がりを実現し、これらの課題を解決している。

 さらに同社では、1ミリ角、1.5ミリ角、2.0ミリ角、3.0ミリ角、長さ10メートルのクロロプレン製ゴム紐も生産を開始した。従来極細のゴム紐は、均一の幅を長尺で維持するのが難しく、短尺の製品が大半だった。大日工業では、高度な加工技術を積極活用し、10メートルの長さでも均一な幅を実現する製品開発に成功した。

 なお同社では、7月13日開催の東部工業用ゴム製品卸商業組合主催の商品展示説明会において「ラバトレ」のほか、角型加硫接着や極細ゴム紐のサンプルなどを初展示し、注目を集めた。

 問い合わせは同社(埼玉県さいたま市浦和区領家7-20-3 電話048・831・2733、FAX048・832・6571またはメールhatsumei@dainichikk.jp)。

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