2020年12月期業績
ニチリン、北米は減収も生産改善等で増益
工業用品 2021-02-15
ニチリンが2月15日に発表した2020年12月期業績は、売上高が515億500万円で前期比15.7%減、営業利益が43億1,100万円で同30.7%減、経常利益が44億5,300万円で同28.7%減、純利益が23億8,000万円で同13.4%減だった。
セグメント別にみると、日本は売上高が262億5,800万円で同20.8%減、営業利益が8億9,100万円で同59.6%減。新型コロナウイルスに伴う著しい需要減により、国内顧客は減産を継続、海外子会社への部品供給も減少し、子会社向けの設備売り上げも前年実績を下回った。
北米は売上高が88億1,500万円で同13.7%減、営業利益が1億9,500万円(前期は2,100万円の損失)。日系企業が得意とするセダン車の需要が減少し、小型トラック・SUV車の需要が増加傾向。さらに、新型コロナの影響で3月下旬から5月下旬にかけ、顧客が一斉に生産停止を行った結果減収となった。一方利益面では、生産改善による要員の削減や物流費の削減、中国追加関税回避のための仕入先変更により黒字化した。
中国は売上高が106億1,300万円で同4.0%減、営業利益が8億6,500万円で同0.2%減。新型コロナによる顧客の生産停止は、4月以降は順調に回復。2019年末に生産終了した上海日輪汽車配件から蘇州日輪汽車部件への業務移管に伴い、4月以降は改善が進められた結果、減収微減益となった。
アジアは売上高が134億8,400万円で同21.4%減、営業利益が25億4,700万円で同30.4%減。ABS化に伴う二輪用ブレーキホースの販売増に加え、フューエルホースの販売増が見込まれていたが、新型コロナの影響で4月以降の売上げに落ち込みが見られた結果、大幅な減収減益となった。
欧州は売上高が48億5,400万円で同9.2%減、営業損失が3億2,300万円(同2億8,900万円の損失)。新型コロナの影響で、3月下旬から5月下旬にかけ顧客が一斉に生産停止を行ったこと、6月からの顧客需要にもバラつきがあったことで減収減益となった。
なお、2021年12月期業績は、売上高が570億円で同10.7%増、営業利益が55億円で同27.6%増、経常利益が56億円で同25.7%増、純利益が35億円で同47.0%増を計画している。
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