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2021年3月期第3四半期業績

豊田合成、減収も前期の事業整理損失計上で増益

工業用品 2021-02-02

 豊田合成が2月2日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)業績(IFRS)は、売上収益が5,219億9,500万円で前年同期比16.3%減、営業利益が249億6,900万円で同298.4%増、純利益が167億800万円で同134.4%増となった。

 セグメント別では、日本は売上収益が2,604億2,800万円で同14.4%減、営業利益は64億7,800万円(前年同期は108億9,800万円の損失)。売上収益は新型コロナウイルスによる減販影響などで減少したが、営業利益は経費や労務費の徹底した削減に加え、前期にドイツの生産子会社であるTGMの全株式を外部に譲渡し、事業整理損失を計上したことの反動により増加した。

 米州は売上収益が1,453億9,300万円で同21.4%減、営業利益は92億3,800万円で同23.3%減。売上収益は新型コロナによる減販影響などで減少。営業利益は政府補助金や残業削減による労務費削減はあったものの、新型コロナの減販影響などで減少した。

 アジアは売上収益が1,388億円6,200万円で同8.1%減、営業利益が103億7,600万円で同7.5%増。売上収益は、中国での主要顧客の生産台数増加はあったが、その他地域での新型コロナによる減販影響などで減収。一方、営業利益は中国での増販効果などで増加した。

 欧州・アフリカは売上収益が178億500万円で同39.4%減、営業損失が11億9,400万円(同45億円の損失)。売上収益は新型コロナの減販影響などで減少したが、営業利益は前期にTGMを連結から除外したことや、政府補助金により赤字幅は減少した。

 また、製品別に売上収益をみると、ウェザストリップ製品が613億円で同31.4%減、機能部品が968億円で同13.6%減、内外装部品が1,935億円で同16.7%減、セーフシステム製品が1,702億円で同10.3%減だった。

 2021年3月期通期業績予想は、売上収益7,350億円で前期比9.6%減、営業利益が380億円で同112.4%増、純利益が220億円で同96.0%増を計画している。

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