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高機能プラスチック展(12月2日~4日、幕張メッセ)

ホッティーポリマー、シリコーン3Dプリンターやチューブ等を展示

工業用品 2020-12-08

 ホッティーポリマーは、12月2日から4日の間、幕張メッセで開催された「第9回高機能プラスチック展」に出展した。同社は今回、国内工業用ゴム・樹脂業界で初導入した高性能LAM(液体積層造形法)シリコーン3Dプリンター「L320」(独ジャーマン・レップ・ラップ社製)を、展示会として初展示した。同機を用いた造形の実演や、サンプルとして造形した折詰寿司などの展示を行い、その精巧さが来場者の注目を集めた。

ホッティ―ポリマーのL320



 「L320」は、液体積層造形法(LAM)の採用が最大の特徴で、液状シリコーンゴム(LSR)の様な低硬度素材を複数層にわたり積層・加硫し造形する。これにより、金型製作が不要で試作や量産が可能となり、コストや時間の大幅削減を実現している。同社では本体の販売に加え受託加工にも注力しており、受託加工の案内も積極的に行った。

 同機のほか、同社オリジナルのMEX(材料押出積層)方式の3Dプリンター「エスディーズ」や、MEX方式3Dプリンターの造形実演及びサンプルも注目された。

 さらに、新規開発品「ノンタッキーシリコーンチューブ」など押出製品も展示した。シリコーンゴムは、特有のタック性があり埃や汚れが付着しやすく除去は困難だった。この課題を改善するのが同製品で、画期的な表面処理方法によりタック性能を化学的に改質しており、表面コート製品よりも均一性・耐久性・柔軟性などに優れる。

3Dプリンター製作のフェイスシールドを着用した堀田社長(左)


 なお同社では、今回の展示会において、全スタッフがマスクを着用したほか、消毒を頻繁に行うなど、万全のコロナ感染防止対策を実施した。

 同社では、この新型コロナ対策として、3Dプリンターを用いて精巧な可動式フェースシールドを製作し参考展示した。現在はサンプル段階だが、一層の改良を加えて販売する予定でいる。

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