PAGE TOP

2021年3月期第2四半期業績

豊田合成、労務費削減もコロナの影響で減収減益

工業用品 2020-10-30

 豊田合成が10月29日に発表した2021年3月期第2四半期(4~9月)業績(IFRS)は、売上収益が3,094億900万円で前年同期比26.6%減、営業利益が45億1,400万円で同75.9%減、純利益が34億3,700万円で同72.4%減だった。

 売上収益は、中国で主要顧客の自動車生産台数の増加があったものの、その他の地域で新型コロナウイルスによる減販影響などがあり減収。利益面では、政府補助金の活用を含む合理化努力や労務費・経費の抑制により減益幅を圧縮したが、コロナによる減販が大きく減益となった。

 日本は売上収益が1,539億2,900万円で前年同期比25.8%減、営業損失が15億700万円(前年同期は72億5,800万円の利益)。労務費削減や経費削減はあったものの、コロナによる減販影響等で減収減益となった。

 米州は売上収益が863億2,800万円で同30.6%減、営業利益が33億1,400万円で同61.5%減。労務費削減があったものの、コロナによる減販影響等が響き減収減益となった。

 アジアは売上収益が834億9,700万円で同16.7%減、営業利益が43億700万円で同25.9%減。中国での主要顧客の生産台数増加があったものの、その他地域での減販影響で減収。利益面では中国での増販効果や労務費削減等があったが、その他地域での減販で減益となった。

 欧州・アフリカは売上収益が95億6,100万円で同52.4%減、営業損失が16億500万円(前年同期は29億9,200万円の損失)。政府補助金などや、前年12月にドイツとの生産子会社を連結除外したことで、赤字幅は縮小した。

 通期業績予想を上方修正
 豊田合成は2021年3月期第通期業績予想を上方修正した。主要顧客の生産回復や労務費・経費の抑制などによる第2四半期の上振れを反映した。

 ■2021年3月期通期業績予想
 売上収益=7,150億円(前回予想6,900億円、増減率3.6増)◇営業利益=260億円(同180億円、同44.4%増)◇純利益=130億円(同80億円、同62.5%増)

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物