【新年インタビュー】オカモト岡本良幸社長
「生産設備に積極投資し効率化・増強をはかる」
工業用品 2017-01-06
■来期の見通し
日本のマーケットは決して良くありません。これまでは原材料価格が低位安定していたので、何とか利益が出ていましたが、これが来期以降も続くとは考えられません。当社は自動車内装材とコンドームで収益を確保しましたが、それ以外はあまり良くありませんでした。来期に向けては、あまり好材料が見当たらず先行きに懸念を感じています。
■工場の改修・見直しを計画
今後、3年くらいのスパンで工場の改修・見直しをしていく計画です。設備投資を積極的に実施していきます。国内は工場の効率化を進めていきます。効率化は増産にもつながるので増産投資ともいえるでしょう。工場の人手不足が深刻化しているので、生産ラインの自動化にも取り組んでいきます。7ー8年前には工場従業員は1,200-1,300人いましたが、それが今では1,000人ほどに減少しています。人員が減少した分を生産の効率化で対応しています。茨城工場と静岡工場で人事交流を行い、生産・管理について互いにアイデアを出してもらい工場の改善につなげています。
■今後の課題
今ある製品や仕事の延長線上でグローバル化を進めていきたいと思っています。ただし、当社のビジネスは基本的には国内が中心になると思っています。国内は海外のように成長していく市場ではありませんが、まだ国内でも取り切れていない市場・分野も多いので、マーケティングを徹底し市場の掘り起こしを進めていきます。
コンドームはグローバル展開を強化していきます。特に、今後成長拡大が見込める中国・東南アジアを中心に市場開拓をはかります。また国内市場についても、競争は激しいですが、まだ深堀りができると考えています。
一般フィルムは、まだ国内市場で拡大が可能と見ています。現在はシェアが1割ほどですが、ユーザーとのタイアップによる商品開発などに取り組み、さらにシェア拡大をはかりたいと思っています。特に国内は、品質を重視した付加価値商品の展開に力を入れ、利益を追求していく考えです。
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