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2020年3月期業績

NOK、シール事業は減収減益

工業用品 2020-05-14

 NOKが5月14日に発表した2020年3月期業績は、売上高が6,268億1,500万円で前期比6.4%減、営業利益が120億2,800万円で同48.0%減、経常利益が173億7,300万円で同44.2%減、純損失が22億1,800万円(前期は34億1,900万円の利益)となった。

 セグメント別にみると、シール事業は売上高が3,169億6,600万円で同7.2%減、営業利益が242億9,000万円で同32.9%減。自動車向けは、前半は国内での需要は底堅く推移したが、中国、東南アジア、北米での市場低迷が続いていることおよび新型コロナウイルスの感染拡大によるグローバルでの工場の稼働停止などより、販売は減少した。一般産業機械向けは、建設機械、工作機、ロボット向けなどの需要が減少したことにより販売は減少した。また、利益は、減収および償却費の増加などにより減益となった。

 電子部品事業は売上高が2,830億7,900万円で同4.8%減、営業損失が126億円(同141億5,100万円の損失)。自動車向けは横ばいだったが、スマートフォン向けやデジタルカメラ向けの需要が減少したことにより販売は減少。一方、利益は人件費・償却費などの減少により損失幅が縮小した。

 ロール事業は売上高が178億700万円で同11.3%減、営業損失が7億5,100万円(同1億2,900万円の損失)。プリンター部品の需要の減少と為替影響に加え、新型コロナウイルスの影響もあり販売は減少。また、利益は、販売減により損失幅も拡大した。

 特殊潤滑剤等のその他事業は、売上高が89億6,200万円で同13.5%減、営業利益が9億9,600万円で同17.2%減となった。

 2021年3月期通期業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開示が困難なことから、未定とした。

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