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【特集】ロール/ブランケット

尾髙ゴム工業、大型NC旋盤を導入

工業用品 2016-12-23

 尾髙ゴム工業の16年度上期(4―9月)業績は前年同期比増収増益と堅調だった。主力の製鉄向けロールの好調な需要が夏頃まで持続したことに加え、繊維向けロールも中東やアフリカのプラント用需要が堅調に推移し業績を伸ばした。

 主要需要先である鉄鋼業界は、前年度に為替円安の影響によりメーカーの業績が伸長、それにより部材の交換を中心とする設備投資の動きが活発化したが、今年度も夏頃まではこの動きが持続。高付加価値製品の「ハイクラッチU(ウレタン)」の巻き換え需要も旺盛で、「受注量は4―5%増で推移した」(尾髙ゴム工業)。

 好調だった上期だが、為替が円高に振れたことも影響し、下期は状況が一変、「夏を過ぎたあたりから設備投資等の動きが鈍り、10月に入ると殆ど動きが止まってしまった」(同)状況に。「ロールの海外プラント需要も低調で、しばらくは先行きの回復も見込めない」(同)ことから、通期業績は「かなり厳しくなる。上期のプラス分を相殺するとしても前年度並みは維持したい」(同)考えだ。

 主要需要先の鉄鋼業界では、拠点の統廃合・再編の動きも一段落しており、同社では「集約された拠点で、今後設備増強の動きが出てくる」とみて、各種製品を積極的に展開していく方針。特にリンガーロールは、「品質を落とさないための重要な工程で使用されるため、交換需要が安定している」(同)ことから重点的に拡販していく。

 またウレタン以上の耐エッジ摩耗性を実現する新素材”ガッツ”ラバーや、高耐熱ゴム「ハイホープ」などの新製品の展開にも注力。”ガッツ”ラバーは現在、同素材を使用したロールの評価テスト中で、将来的に巻き替え周期の延長効果が見込める製品として期待されている。

 11月末には本社工場に大型のNC施盤を導入し、これまで外注していた大サイズロールの仕上げ加工の内製化をスタート。「輸送コストの削減だけでなく納期対応の改善も見込める」(同)として、製造面からの利益改善策も進めている。

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