【特集】ロール/ブランケット
加貫ローラ製作所、試験機活用し高機能ローラ提案
工業用品 2016-12-23
加貫ローラ製作所は、前年6月に就任した加貫泰弘社長のもと社内初となる3カ年計画を策定。今年度からスタートさせ、企業理念である「新しい価値の創造」の実現に向けて取り組んでいる。
初年度となる16年度上期(4―9月)業績は「強気な計画を立てたがほぼ達成でき、まずまずといった状況」(加貫ローラ製作所)。前年度下期の堅調が持続し、印刷用、工業用ともに需要は底堅く推移した。
印刷用は油性印刷向けの需要が低迷し、全体の市場は縮小傾向にあるものの、速乾性や短納期を実現するUV印刷の需要は伸長。同分野に向けて高性能UV印刷用インキングローラー「アバントUVシリーズ」や、長期間安定してインキをかき取ることができるインキゴムドクター「ドクターエース」などを展開し売り上げを伸ばした。
工業用は主力の高機能フィルム向けで機械メーカーに設備投資の動きがあり、需要は堅調だった。製品面ではフィルム段差を吸収しロスを低減する高機能フィルム用巻取りコア「e―コア」や、特殊ウレタンゴムローラ「EC PUWシリーズ」などの好調が持続。
「e―コア」は今年、大阪発の優れた環境技術に与えられる「ゴールド・エコテック」を受賞するなどさらに認知度を高めた。
足元の状況については上期から一転し、「主要需要先業界に上期の様な動きがなくなってきた」(同社)と不透明感が増している。通期業績についても「計画達成は厳しくなる」(同)見通し。
同社では独自のきめの細かい営業活動を徹底し、比較的弱い市場や地域を重点的に展開することで需要の掘り起こしを図る。また、近年は「ゴムの材質ではなくローラとしてのトータル機能が求められる」(同)ことから、自社開発の試験機を最大限に活用し、ローラの効果を数値化する事により、営業には説得力を、ユーザーには安心感を与えることで付加価値を高めたローラの提案と新規顧客獲得に繋げたい」(同)考え。
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