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3年ぶりに前年を下回る

2019年のゴムホース、生産量・出荷金額とも減少

工業用品 2020-03-03

 経済産業省統計をもとに日本ゴムホース工業会がまとめた2019年(1-12月)のゴムホース生産・出荷実績は、生産量(新ゴム量)が3万4,593トンで前年比10.9%減、出荷金額が1,425億2,700万円で同1.4%減となった。

 2019年は生産量、出荷金額とも3年ぶりに減少。生産量は高圧用、自動車用、その他用とも前年実績を下回った。

 品種別で見ると、高圧用は生産量が4,893トンで同25.1%減、出荷金額が192億6,200万円で同5.1%減。大口需要先である土木建設機械の生産が5月以降減少傾向にあったが、需要が旺盛だった時期の受注残への対応もあり、年間を通じて比較的堅調だった。しかし台風による水害で被災した建機部品メーカーからの供給が途絶えたことで建機の生産が2019年末に減少したため、高圧ホースの生産も11月以降落ち込んだ。

 構成比が最も高い自動車用は、生産量が2万4,066トンで同3.0%減、出荷金額が1,057億5,300万円で同2.1%減。国内自動車生産台数が前年実績を若干下回ったことで、ホース生産量も伸び悩んだ。

 その他用は生産量が5,634トンで同24.7%減、出荷金額が175億1,200万円で同7.6%増。生産量が大幅に減少する一方で、出荷金額は増加している。

 2019年のゴムホース輸出額は452.5億円で同6.6%減。輸出額の大きいアジア、北米、欧州が減少。一方、豪州や南米は大幅に増加した。

 輸入額は159.6億円で同5.7%減。南米、豪州は大幅に増加したが、アジア、北米、欧州が減少した。国内で需要が逼迫していた高圧用ホースは、中国、韓国、インドからの輸入が大幅に増加した。

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