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海洋汚染問題に取り組む

住友理工、本社でペットボトルの販売廃止

工業用品 2020-02-20

 住友理工は2 月中旬から、環境への取り組み強化と従業員の意識向上を目的に、グローバル本社(名古屋市中村区)に設置している自動販売機でのペットボトル飲料の販売を廃止した。

 近年、プラスチックごみによる海洋汚染が問題となり、日本でも 2030 年までに使い捨てプラスチック排出量を累積25%削減する目標が設定された。

 同社では、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、プラスチック製ペットボトル飲料の販売を廃止し、アルミ缶などへ切り替える脱プラスチック活動を開始した。グローバル本社内で月間平均780 本、年間で約 1 万本の使用があったペットボトルの「利用数ゼロ」を目指す。

 同活動により、500ミリペットボトル1 本あたり 80グラム、年間約748キロの CO2削減が可能となる。また、廃止に伴い、社内に設置している給茶機やマイボトルの利用を推進していく。

 まずはグローバル本社での販売廃止を実施し、2030 年(SDGs の開発目標期限)までに、 同社グループの国内拠点でのペットボトル販売について、順次缶製品などへの切り替えを進めていく予定。


 ■持続可能な開発目標(SDGs)とは
  2001 年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015 年 9 月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」に記載されている、2016 年から 2030 年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための 17 のゴール・169 のターゲットから構成され、 地球上の誰一人として取り残さないこと(leave no one behind)を誓っている。同社グループにおける脱プラスチック活動は、SDGs で定められている「11 住み続けられるまちづくりを」「12 つくる責任つかう責任」「14 海の豊かさを守ろう」の達成を推進する活動に該当する。
 

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