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【特集】ゴム・樹脂ホース

八興、新製品4種主体に拡販をはかる

工業用品 2019-09-26

 八興は、経営効率の一層向上を目的に実施中の「新3カ年中期経営計画」の一環として、今年2月に「積層チューブ専用樹脂コネクター(PFA/PP)」、「エイトロックフェルール・PFAライニング」、「導電スーパー柔軟フッ素スプリングフェルール継手加締品」、「柔軟フッ素ホースシリーズフェルール継手加締品・電解研磨仕上げ」の4製品を同時発表した。この製品開発の同時進行により生産・開発効率が大幅に向上した。19年3月期は、これら新製品が順調だったほか、既存製品も比較的堅調に推移し増収となった。

「導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」


 20年3月期は、新製品を始め既存製品の拡販などにより、前期比プラスを目指しスタート。しかし、米中貿易摩擦などの影響で需要が減少傾向となり、足元は横ばいの推移となっている。

 このため新製品主体に拡販をはかり、前期並みの売上高を確保する方針。現状打開の切り札となる新製品の「積層チューブ専用樹脂コネクター(PFA/PP)」は、ネジ溝を内側に刻んだ内ネジ方式ナットが最大の特徴。これにより本体とナット結合時に、ナットが本体に挿入され、出っ張る部分が無いコンパクトな形状になっている。また素材にPFAやPPを採用し、高腐食性流体にも使用できる。

 「エイトロックフェルール・PFAライニング」は、エイトロックフェルールの継手本体内面をPFA樹脂ライニング加工し、金属製継手が使用不可の流体にも使用できる。

 「導電スーパー柔軟フッ素スプリングフェルール継手加締品」は、ホースの電気抵抗値が国際指針に準拠した業界初の製品「導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」と専用継手のセットで展開。あらかじめ確実に加締めすることで、静電気帯電が危険な可燃性液体も安心・安全に移送ができる。

 「柔軟フッ素ホースシリーズフェルール継手加締品・電解研磨仕上げ」は、フェルール継手の接液部に採用したSUS316Lを、電解研磨加工仕上げ及び#400クラスのバフ研磨により表面平滑化をはかり衛生性が向上した。ニップル先端も液溜まりしにくく、衛生的に流体搬送できる。

 さらに同社では、ホームページに「ロボット用ホース・チューブ製品」の特設サイトを設け、同分野の拡販に注力している。

 なお、物流費などの上昇については、自助努力で何とか吸収しているものの、厳しい状況にあるとしている。

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