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背抜き手袋の新ラインを導入

東和コーポレーション、バングラデシュ工場を増強へ

工業用品 2018-10-30

バングラデシュ工場


 手袋メーカーの東和コーポレーション(福岡県久留米市、渡辺聡社長)は8月1日から、作業用手袋を製造するバングラデシュ工場の増築工事を進めている。投資金額は約1億円。現在2階建ての工場を3階建てにすることでスペースを拡張し、19年内に背抜きタイプの製造ラインを1列導入する。これにより、現在の背抜きタイプ、フルコートタイプの各1ラインに加え、計3ライン体制になる。

 同社では生産拠点分散化によるリスク分散と価格競争力維持を目的に、同工場での生産品目の拡大を進めており、今回の増築もその一環によるもの。現在は1階に各ラインや仕上げ・ストックスペースを置き、2階に編み上げ機械などを並べているが、増築する3階部分に仕上げ・ストックスペースを移動させ、空いた1階スペースに新ラインを設置する。

 新ラインは増築が完了する19年7月に合わせて導入する予定で、「将来的には背抜きタイプのラインをさらに2列追加したい考え。それに伴い従業員の数も現在の500人弱から700人くらいまで拡大する見込み」(同社広報部)。

 バングラデシュ工場は日本(佐賀)、マレーシア、中国(上海)に次ぐ同社4カ国目の生産拠点で、イシュワルディ工業団地拡張エリア内で2015年9月から稼働している。敷地面積は約2万平方メートルで、縫製手袋・編み手袋・革手袋の作業用手袋全般を製造しており、昨年からはフルコートタイプの製造ラインも導入している。

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