ダンロップホームプロダクツ、高機能商品が好調

　ダンロップホームプロダクツの16年12月期第2四半期業績は前年同期比増収増益となり、「堅調に推移している」（同社）。　

　商品としては、家庭用手袋ブランド「樹から生まれた手袋」の基幹商品「プリティーネ」や「リッチネ」のほか、昨年4月に上市した新商品「さらさらりん」などの高機能商品の販売が好調だった。

　これらの商品は全て天然ゴム製で、「リッチネ」「さらさらりん」には、脱タンパク天然ゴム「セラテックス」が採用されている。「セラテックス」は天然ゴムのタンパク質や不純物を独自の手法で分解・除去・精製してできた素材の天然ゴムで、「これまでの天然ゴムの問題点を解決するとともに、天然ゴムのメリットをさらにパワーアップさせた」（同）ものとなっている。

　新商品の「さらさらりん」は同素材により優れたフィット感を実現、それにより食器洗いや掃除を楽しくこなせる商品となっている。通常は植毛されている場合が多い裏地もナイロン製の編手で肌触りが良く、収納や乾燥の時に便利なフックが付いていることも従来品にはない工夫として評価されている。

　一方の「プリティーネ」は袖口がプリーツ状の女性らしいフォルムで、袖口を絞った形状のため手袋がずれ落ちにくく、水の浸入を防ぐ。また指先のフィット感を向上させており、物が掴みやすいことも特長となっている。昨年にはこれらの特長が評価され「2015年グッドデザイン賞」を受賞。それ以来メディア等への露出が増えていることも販売増の追い風となっているという。

　冬商戦に向けては、これらの商品に加え園芸用手袋「マイリトルガーデン」や背抜きタイプの作業用手袋等を中心に拡販を図る方針。「ハンガーディスプレイや店頭ポップ、ツールなどを活用し、売り場に幅広く展開することで売り上げアップに繋げていきたい」（同）考えだ。