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上期(1―6月)のゴム・樹脂ベルト

ゴムベルト1.3万トン、2%減

工業用品 2018-08-06

 日本ベルト工業会は8月1日、18年上期(1-6月)のゴム・樹脂ベルト生産実績を発表した。


 それによるとゴムベルトの1-6月累計生産量は1万3,169トンで前年同期比2%減。コンベヤベルトの内需が減少したこと、また伝動ベルトの内需・輸出の低迷が影響した。

 品種別では、コンベヤベルトの生産量は7,369トンで同横ばい。内需は減少したが、輸出が増加したことで前年同期並みを確保した。輸出は出荷額が最大のオーストラリア向けは減少しているが、チリやブラジル、インドネシア向けが大幅に増加した。コンベヤベルトの上期出荷金額は2ケタ増で、内需、輸出とも好調。国内では関東、中部、中国、九州で2ケタの伸びを示している。

 伝動ベルトの生産量は5,800トンで同3%減。生産量の多いVベルトが減少した。伝動ベルトの上期出荷金額は前年同期比微増。自動車向けは減少したが、一般産業向けが増加した。自動車向けはベルトを使用しないハイブリッド車の増加や、海外生産の拡大により漸減している。

 6月のゴムベルト生産量は2,424トンで前年同月比2%減少した。

樹脂は2%減少


 樹脂ベルトの上期生産量は56万8,308㎡で前年同期比2%減。品種別ではPVCとその他が減少、ポリウレタンが増加した。前年同期比では若干減少しているが、食品産業向け、物流向けとも引き続き需要が旺盛で、生産量は高水準で推移している。樹脂ベルトの上期出荷金額は前年同期比微減。北海道、東北、近畿・四国地域で増加したが、最大消費地である関東で減少した。6月の樹脂ベルト生産量は10万4,601㎡で前年同月比7%減と3カ月ぶりに減少した。

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