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高減衰ゴムを使用

住友ゴム工業の制震ダンパーが熊本城耐震改修工事で採用

工業用品 2018-05-31

熊本城天守閣


 住友ゴム工業は5月28日、同社の制震ダンパーが、大林組による熊本城天守閣の耐震改修工事に採用されると発表した。

 住友ゴム工業の制震ダンパーは、地震エネルギーを瞬時に熱に変換することで揺れを吸収する粘弾性のもので、自動車のレース用タイヤで培った先進技術で開発した高減衰ゴムを使用している。このゴムは戸建て住宅用制震ユニット「MIRAIE(ミライエ)」にも使われており、熊本地震でも効果を発揮した。

 今回採用が決まった制震ダンパーは、3枚の鋼板の間に板状の高減衰ゴムを強力に接着したもの。特長は、①地震や風揺れに強い②省スペースに設置できる③ゴムの復元性により繰り返される揺れに強い④優れた耐久性でメンテナンス不要――など。

 同製品は、熊本城の大天守最上階(6階)の柱上部と梁を方杖状に連結して取り付けられる。耐震改修工事では計12基を設置する。

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