18年3月期業績
日東化工、ゴム事業は3.6%増収
工業用品 2018-05-08
日東化工が4月27日に発表した18年3月期業績(非連結)は、売上高が78億2,500万円で前期比1.6%減、営業利益が3億円で同4.9%減、経常利益が2億9,400万円で同3.3%減、当期純利益が2億9,500万円で同10.6%減となった。
今期は高機能樹脂コンパウンドの一部受託製品の終了やリサイクルナイロンの販売終了等により樹脂事業の売上高が大幅に減収。利益面でも固定費削減や原価低減を推進したものの、原料およびユーティリティ価格の高騰により減益となった。
セグメント別では、ゴム事業は売上高が59億5,000万円で同3.6%増。内訳はコンパウンドが30億3,700万円で同7.3%増、シート・マットが14億4,300万円で同4.0%減、成形品が14億6,900万円で同4.4%増と堅調だった。
コンパウンドは自動車関連の受注堅調で増収。シート・マットでは、シートは受注が低調だったが、マットは主力のブラックターフやクッションマットが堅調。ただ、前期は工事案件でスポット受注があったことなどにより減収となった。成形品はクッションタイヤの受注が好調で増収となった。
樹脂事業は売上高が18億5,200万円で同15.0%減。
なお、期末配当は17年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を行った結果、1株当たり15円(当該株式併合後の基準で換算した17年3月期の期末配当は同10円)と5円増配した。
今期は営業利益9.8%増予想
今期(19年3月期)の業績見通しは、売上高が76億5,000万円で同2.2%減、営業利益が3億3,000万円で同9.8%増、経常利益が3億2,000万円で同8.6%増、当期純利益が2億4,000万円で同18.9%減。
「売上高はゴム成形品の一部で今期終了を進めている製品があり、その分は減収を見込むが、それ以外は前期並みか若干のプラスの見通し。また純利益は前期に計上した繰延税金資産分がマイナスとなるが、営業利益段階では利益改善をさらに進めることで増益を計画している」(同社)。
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