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難燃性・防炎性さらに向上し拡販へ

イノアックコーポレーション、断熱材「サーマックス」に新製品

工業用品 2018-03-14

「サーマックス」の施工例


 現行製品は、建築用不燃高性能断熱材「サーマックスSⅡ」(国交省認定・不燃材料認定品)、塗装エンボスアルミ箔面材を採用し意匠性を高めた「同E1」、アルミクラフト紙を面材に使用した屋上シート防水用「同RⅡ」の3タイプ。

 2月から納入を開始する新製品「サーマックスSW-G」は、従来品よりもさらに難燃性・防炎性を高めた超難燃高断熱ボード。「断熱性を高めた製品は他社からも発売されているが、当社は強みである難燃性・防炎性をさらに高め、他社との差別化をはかっている」(高機能材料事業本部環境事業部東京営業G秋田道郎リーダー)。

 特徴は①難燃性・防炎性が高いため1,200℃のバーナーで5分間燃やしても樹脂が炭化し形状を維持する②ガラス繊維補強PIRフォームの両面に樹脂補強アルミ箔を施しているため遮熱性に優れる③防湿性にも優れる。

 サーマックスSW-Gは、昨年12月に東京ビッグサイトで開催された「建材エキスポ」に出品しPRしたが、「来場者の反応も良く手応えを感じた」(同)という。

 このほか「SW-G」の廉価タイプで両面ポリクラフト紙仕様の「サーマックスKW-G」、表面にアルミクラフト紙(裏面はポリクラフト紙)を使用し遮熱性を持たせた「サーマックスRK-G」も今後上市する予定で、超難燃高断熱ボードシリーズとして、公共施設や病院、高齢者施設、幼稚園、一般住宅用途で販売拡大していく。

 サーマックスを製造している同社の系列会社「東北イノアック」は、宮城県栗原市に新工場を建設中で、生産能力を10倍にする計画。新ラインでの本格的な生産は、来年春に開始する予定。

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