【トップインタビュー】
豊田合成宮﨑直樹社長、自動車EV化の流れ 当社にとってプラス
工業用品 2018-02-13

「自動車産業は100年に1度といわれる大転換期を迎えている。こうした環境変化を成長へのチャンスと捉えている」と語る豊田合成の宮﨑直樹社長。将来のさらなる成長をめざし、モジュール製品の開発強化や海外成長市場での事業基盤強化に、社内外の総力を結集して取り組んでいく。
■17年を振り返って
“先読み・積極果断”をキーワードに、将来を見据えた様々な取り組みに着手した。自動車産業が大変革の時代を迎えている中にあって、5年先、10年先をめざし、重点領域、重点商品、重点地域を見極めて、モノづくりに取り組むという、仕込みの1年だった。
自動車アナリストや環境・エネルギー問題の専門家など外部の優れた人材を招聘し、情報収集とネットワークの構築に取り組んだ。私自身も培った人脈を活用し多元的に情報収集を行った。今年は、こうした社内外の総力を結集してビジネスを展開していく。
■2017年度(3月期)の業績見通し
将来に向けての先行投資に加えて、新製品の立ち上げロスなどもあり、現時点、私自身が納得はしていない。今後は、挽回に向け全社の総力を上げて仕事に取り組んでいく。
海外は、タイを中心にアセアンが堅調だ。ブラジルも順調に推移している。重点市場である中国も比較的堅調だ。
一方、当社収益の半分を占めるアメリカ、メキシコ、カナダは、期待していたほどの伸びを見せなかった。欧州は黒字への転換に苦戦している。
昨年初頭は、トランプ政権の登場で米州事業にどんな影響が出るか懸念していたが、法人税の引き下げが実施されるなど、現状はプラス効果が出ている。今後のNAFTA交渉の行方を見守っている。
製品面では、自動車のセーフティ製品であるエアバッグやハンドルが好調だった。特にエアバッグは今後も市場拡大が見込める製品として期待している。樹脂フィラーパイプも金属素材からの置き換えで販売が拡大している。自動車メーカーの軽量化ニーズに対応した製品として、今後も成長していくだろう。
■自動車EV化の影響と対応
燃料ホースなどエンジン回りの製品が影響を受けるが、売上高の1割ほどなのでさほど影響はない。それに国や地域によっては、まだ内燃機関の自動車は伸びるだろう。
自動車のEV化では、これまで以上に軽量化、静粛性が求められるだろう。当社の主力製品であるウェザーストリップは、静粛性や快適性に貢献する。また樹脂素材製品の提案で、軽量化でも高い実績を持っている。従来から、こうした自動車メーカーのニーズに応え信頼を得てきた。これからは、技術力をさらに向上させることで、EV化の流れが当社にとってプラスになるようにしていく。
ハンドル回りやフロント部の樹脂内装材を扱っているので、電子機器を内蔵したモジュール製品の開発も強化していく。
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