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【新年トップインタビュー】

十川ゴム社長十川利男氏、「新事業の構築と人材教育に注力」

工業用品 2018-01-10


 「2017年は景気回復を実感できず、やや厳しい年だった」と語る十川ゴムの十川利男社長。今年はコア事業に代わる新事業の構築や人材教育に力を注ぐ。まずは部門間のコミュニケーションを密にすることで、社員のモチベーションを高めていく方針だ。

 ■2017年を振り返って
 世間的な景気回復を実感できず、当社にとってはやや厳しい年となった。当社では自動車部品から住宅設備、医療、食品、船舶・車両など需要業界が多岐にわたっているせいか、景気の影響がワンテンポ遅れてくる傾向がある。足元の景気が上昇しているのは間違いないので、18年に期待したい。

 ■2017年度上期(4-9月)業績と18年度計画
 17年度上期の売上高は計画比、前年同期比ともに2ポイントほどダウンした。設備装置や建機向けなど、ホース類はほぼ計画通りだったが、型物を中心に工業用品類が停滞。シートはほぼ前年同期並みだった。経常利益は材料費の上昇や一部経費の増加により前年を少し下回った。

 18年度の計画は、売上高は前年度並み、利益は微増を見込む。品種別では半導体関連の好調を受けて特殊ゴムシートはプラス。建機関連や食品産業向け、自動車向け製品も増加する見通し。一方で当社のコア事業であるエネルギー産業向け、特にガス用ホースは住環境などの変化で減少が続いており、マイナスを予測している。

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